「伝統建築工匠の技」の保存、活用及び発展を推進する会
会 長 佐 々 木 正 峰
2003年にユネスコで採択された「無形文化遺産の保護に関する条約」に基づき、保護の対象として「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」に登録された「口承による伝統及び表現、芸能、社会的習慣、儀式及び祭礼行事、自然及び万物に関する知識及び習慣、伝統工芸技術」です。
2020年12月にユネスコ無形文化遺産に登録された日本が誇る木造建造物を守るための伝統技術で、国が文化財保護制度により選定した17の「選定保存技術」で構成されています。
これらの技術は、木・草・土などの自然素材を建築空間に生かす知恵、周期的な保存修理を見据えた材料の採取や再利用、健全な建築当初の部材とやむを得ず取り替える部材との調和や一体化を実現する高度な木工・屋根葺(ぶき)・左官・装飾・畳など、建築遺産とともに古代から途絶えることなく伝統を受け継ぎながら,工夫を重ねて発展してきた伝統的木造建築技術です。
法隆寺をはじめとする歴史的建造物を建てた技術であり、これらの重要な建造物を守っていくために必要な保存修理を行うために欠くことのできない木造建築技術です。
これらの技術は、日本の近現代の建築物にも活用されている優れた伝統技術です。
素材や材料等の特性を生かし、保存のため最低限の修理に止める高度な技術で、持続可能な社会の実現に貢献しています。
日本の伝統建築の保存修理に欠かせない伝統技術で、文化財保護法に基づき、国が文化財の保存のために欠くことができない伝統的な技術または技能として選定し、保護措置を講じているものです。
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